HOME > ソフトウェア > CST STUDIO SUITE > MW STUDIO 2008 製品概要

MW STUDIO 2008 製品概要

MW STUDIO は、高周波問題を対象とした3次元電磁界シミュレーションツールです。試作に先立つバーチャルプロトタイピング、試行に取って代わるバーチャルな最適化を実現し、開発サイクルの短縮に大きな力を発揮します。

MW STUDIOはFIT*(有限積分法)とPBA*(完全境界近似)に基く数値解析技術に基き、大規模構造や複雑な構造の電磁界計算をPC上で可能にします。メッシュ総数が数百万、数千万を超える困難なタスクに対し、計算効率と精度のバランスを取りつつ、現実的な解を引き出すことができるシミュレータです。

4つのソルバモジュールがあり、互いに補完しながら電磁界問題を柔軟に解きます。

3次元構造のソルバ

時間領域ソルバ

  • 大規模問題
  • 広帯域
  • 任意の時間信号

周波数領域ソルバ

  • 狭帯域 / 単一周波数
  • 小規模問題
  • Floquet ポートモードのある
  • 周期的構造
3次元ボリュームのソルバ: 共振性の強い閉構造

固有モードソルバ

  • 共振性の強い構造、狭帯域
  • キャビティ
3次元サーフェスのソルバ: 金属製の大規模オープン構造

Integral Equation ソルバ(based on MLFMM)

  • 大規模構造
  • 金属優位の構造

時間領域ソルバは、電磁界を時間軸で解きます。また、広帯域にわたるシミュレーションも一回の計算実行で結果が得られることから、アンテナ、EMC問題をはじめ、PCB、マイクロ波コンポーネントなどの広範な分野で利用されています。

*FIT(Finite Integration Technique:有限積分法)は1975年に最初の研究成果が発表された計算手法で、通常の電磁界計算が微分形式のMaxwell方程式を解くのとは対照的に、積分形式のMaxwell方程式を解く画期的な手法です。
*PBA(Perfect Baoundary Approximation:完全境界近似)は、対象構造を六面体メッシュに離散化する際の計算手法です。単一材質で満たされていないメッシュセルも計算することができ、これによって計算速度と精度の両面の要求を高い水準で満たす解析が可能になりました。

さらに効率の良い解析のために 〜 ハードウェアアクセラレータ

MW STUDIO の新しい拡張機能にハードウェアアクセラレータがあります。ハードウェアアクセラレータは、GPUに演算処理を請け負わせることでCPUとGPUで分担処理し、シミュレーションの実行速度を向上させます。

MW STUDIO時間領域ソルバのハードウェアアクセラレータとして、Acceleware社の AcceleratorTMA30 と ClusterInABoxTMD30 をご利用いただけます。

主な応用例

時間領域ソルバの応用のなかでも、特に下記の分野に適しています

  • プリント回路基板(PCB)
  • コネクタ/ケーブル
  • 携帯電話

推奨システム構成

AcceleratorTMA30ClusterInABoxTMD30
AcceleratorA30ClusterInABoxD30
PCI Express x16 物理的スロット
(x8 Signal 以上/x16 Signal推奨)
電源 600W 以上
16 GB RAM以上
WinXP 64bit
PCI Express x16 物理的スロットx2
(x8 Signal 以上/x16 Signal推奨)
電源 500W 以上
16 GB RAM以上
WinXP 64bit
適合メッシュセル数 〜2400万適合メッシュセル数 〜4800万

*Acceleware社について
Acceleware社はGPUコンピューティングを専門とする2004年創立のカナダの企業です。NVIDIA、Hewlett Packard、Sun Microsystemsの各社をビジネスパートナーとし、CST、Agilentなどにソリューションを提供しています。 www.acceleware.com

DEMITASNX®との連携 〜 的確なEMC設計フローを支援 〜

NEC情報システムズ社のDEMITASNX® Ver3.9は、問題箇所のレイアウト情報を、MW STUDIOで読み取り可能なデータとしてエクスポートする機能を搭載しています。

これによりDEMITASNX®でデザインルールチェック(DRC)を行い、EMIの原因となる設計不具合箇所を検出。そのレイアウト情報をMW STUDIOにインポートし、さらに詳細な解析を実行することができます。

レイアウト設計者
DEMITASNX®によるデザイン
ルールチェック
DEMITASNX®
DEMITASNX
■ DEMITASNX®から任意のネットと
    それに付随するGVプレーンを選択抽出
■ MW STUDIO 用の3次元モデルファイルを出力
MW STUDIOによる3次元電磁界解析
・DRCで不具合が発生したネットの定量的な解析
・設計ルールの最適化・閾値の確認
MW STUDIO
MW STUDIO
理論的に裏付けされた設計ルールの構築⁄検証が可能に

インポートデータにはジオメトリ情報とともに基板情報も含まれており、MW STUDIOのシミュレーションを容易にセットアップできます。

DEMITASNX®━MW STUDIOの連携は、問題箇所の洗い出しから原因・対策の検討に至るまで一貫・集中したEMC設計フローを支援します。

*DEMITASNX®はNEC情報システムズ社の製品です。
http://www.nec-nis.co.jp/demitasnx/

MW STUDIO 動作環境

Windows® XP/Vista
Intel® Pentium® 以上 (Intel® Xeon®推奨)
OpenGL 互換グラフィックカード(NVIDIO Quadro®シリーズ推奨)
DVDドライブ
512 MB RAM (1GB推奨)
8 GB 空きディスク容量 (20GB推奨)