2025年1月17日

ワイヤレス電力伝送の基本知識｜長所・短所も紹介

ワイヤレス電力伝送は、配線を行わずに電力を送る給電方法を指します。この記事では、そんなワイヤレス電力伝送技術とその種類、長所・短所について解説します。気になる方は、ぜひお読みください。

ワイヤレス電力伝送技術とその種類
1. ワイヤレス電力伝送技術について
2. ワイヤレス電力伝送の種類
ワイヤレス電力伝送の長所・短所
1. ワイヤレス電力伝送の長所
2. ワイヤレス電力伝送の短所
ワイヤレス電力伝送に関連した解析事例について
電磁波技術のプロフェッショナル株式会社エーイーティー

ワイヤレス電力伝送技術とその種類

ワイヤレス電力伝送のための技術とその種類について説明します。

ワイヤレス電力伝送技術について

ワイヤレス電力伝送は、電線を使用せずに電力を伝送する給電方法を指します。別名「無線給電」「WPT（Wireless Power Transfer）」と呼ばれることもあり、今後の技術発展が見込まれている技術です。

ワイヤレス電力伝送の現在の用途としては、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスの充電などがあげられます。充電ケーブルをデバイスに差し込まなくても、特定の場所に対象物を置くだけで充電を行うことが可能です。

ワイヤレス電力伝送における今後の展開としては、大型の電子機器や電気自動車への給電に活用されることが期待されています。

ワイヤレス電力伝送の種類

ワイヤレス電力伝送には、下記のような種類が存在します。

磁界結合方式：2つのコイルのうち片方に電気を流して磁界を発生させ、もう1つのコイルがその磁界を受けることで給電を行う
電界結合方式：2つの電極によってキャパシタ（蓄電できる部分）を作り、給電を行う
電波方式：電流を電磁波に変えることで給電を行う

取り扱うシステムに合わせ、より適したワイヤレス電力伝送の種類を選ぶことが必要です。

ワイヤレス電力伝送の長所・短所

ワイヤレス電力伝送には、長所と短所が存在します。技術を適切に利用するためにも、長所と短所の両方を理解しましょう。

ワイヤレス電力伝送の長所

ワイヤレス電力伝送には、まず「利用者の手間が減らせる」という長所があります。給電のためにケーブルを挿入する必要がなく、専用の機器にスマートフォンなどを置くだけで充電が可能です。よって、結果的に業務効率を向上することができるでしょう。また、ケーブルを使わないことにより、「感電の危険性も減らせる」という点も大きな利点です。

今後の技術発展によって、部屋の空間内に入るだけで給電ができるようになる可能性もあります。そのため、「日常生活におけるイノベーションの拡大が実現できる」というところも長所の例に挙げられます。

ワイヤレス電力伝送の短所

ワイヤレス電力伝送の代表的な短所・課題といえば、「ケーブルを使用したときと比べて給電スピードが遅い」という点です。これに加え、機器を使用しながら給電することが難しいケースもあるので、使用時の扱いにくさは念頭に置いておきましょう。

また、「電磁波を出すことによって人体が健康被害を受ける」という可能性も否定できません。そのため、こういった短所への対策にも取り組んでいく必要があります。

ワイヤレス電力伝送に関連した解析事例について

電磁波技術にまつわる事業をこれから始めようとしているなら、電磁界に関する専門的な知見と3次元シミュレーションの実施が不可欠です。

株式会社エーイーティーでは、電磁界解析ソフトウェア「 CST Studio Suite 」を使用したアンテナの解析事例を多数掲載していますので、ぜひ参考にご覧ください。

ワイヤレス電力伝送の解析事例

CST Studio Suiteは、あらゆる電磁界問題をカバーするOne Package Solutionとして、幅広い開発・研究分野で採用されているシミュレーションソフトウェアで、静電磁界のセンサーの計算からマイクロ波アンテナ、EMC対策、光デバイスの解析まで全てのソルバーが追加費用なしで利用できます。

さらに、使い勝手の良いユーザーインターフェイスで解析担当者の作業負担を軽減することにも貢献します。

現在使用されているシミュレーションソフトウェアにご不満がある方や、これから導入を検討されている方は、ぜひご検討ください。

株式会社エーイーティーは、30年以上にわたる「 CST Studio Suite」の豊富な実績と経験に基づき、研究・開発業務の立ち上げから運用フローの構築まで、ユーザー様に対して多岐にわたるサポートを提供しています。

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