偏波は、「電波における向きのこと」を指します。位置情報を割り出すGPSアンテナを開発する際も偏波の考え方は大きく関わってくるため、GPSのシステムに関する情報が知りたい場合はあわせて理解しておく必要があります。
この記事では、偏波の基本的な情報とGPSにおける偏波の特色についてまとめました。GPSのシステム管理を検討している方や詳しいデータが気になる方は、ぜひご覧ください。
まず、偏波そのものに関する基本的な情報について解説します。ここでは、意味の解説と複数の種類の説明について見出しを分けました。
「偏波」は電波の向きを示す言葉であり、英語では「polarization」と表現します。電波は、電界と磁界によって構成されており、送信機から見た際の電界面を示すのが「偏波」です。
アンテナを設計するうえで偏波は多大な影響をもたらすため、こうした基本情報を理解しておく必要があります。
偏波は、「直線偏波」と「円偏波」の2種類に分類することができます。直線偏波は「偏波が1つの平面内にあり、前へ進行していくこと」であり、一般的な偏波を意味します。
これに対して円偏波は「偏波が回転しながら進行していくこと」を指し、直線偏波よりも複雑な形です。円偏波の回転方向によって、従来の「右旋円偏波」と新しい「左旋円偏波」に細かく分類することも可能です。
なお、この2種類は電波が使用される目的にも違いがあります。直線偏波は地上デジタル放送などで使われるのに対し、円偏波はBS放送などがメインのサービスです。
GPSは、高精度で現在の位置を導き出すために欠かせない技術です。GPSは宇宙空間での通信が必要になることもあるため、GPSアンテナにはその状況でより安定して受信できる円偏波がよく採用されています。
現在も円偏波を用いたGPSアンテナなどを手掛けている企業が多いため、今後の技術発展が期待できるでしょう。
GPSと電波に関する情報については、こちらの記事を参考にご覧ください。GPS衛星がどのような理論で測位しているか、仕組みについて分かりやすく解説しています。
関連記事:GPS衛星は電波とどのような関係?活用方法やGPS技術の今後は?
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