ケーブルを使わずに充電ができるワイヤレス給電は利便性が高いため、現在多くの注目を集めています。
この記事では、コイルを使ったワイヤレス給電の種類について具体的に解説します。これに加えて、コイル以外のワイヤレス給電にも触れていくので、詳しい情報が気になる方はぜひお読みください。
コイルを使ったワイヤレス給電には、主に「従来型」と「磁界共鳴型」という2つの種類があります。
「従来型」のワイヤレス給電は、給電用と受電用のコイルを用いて電力を発生させ、送電します。
このあと紹介する「磁界共鳴型」と同じように電磁誘導方式の一種ですが、漏れ磁束が発生してしまうことが欠点でした。ちなみに、「磁界結合方式」と呼ばれることもあります。
「磁界共鳴型」は、従来型と同じように2種類のコイルを使うことが共通しています。その上でコイルを共振器として用い、送電を効率化させていることが大きな特徴です。この際、2つのコイルは共鳴状態にあります。
磁界共鳴型のワイヤレス給電については、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。
関連記事:磁界共鳴方式のまとめ|ワイヤレス電力伝送の基本も説明
ここからは、コイル以外を使ったワイヤレス給電について説明します。
「電界結合方式」は、給電側と受電側の2つの電極を設けることによってキャパシタ(蓄電できる部分)を作ります。そうすることで電気が流れ、給電が実施されるのです。
なお電界結合方式は、送電の効率のよさや、アンテナ部分の発熱しにくさが評価を受けています。
電磁波の中でもマイクロ波を使って給電する方法が「マイクロ波方式」です。長距離の場合も送電しやすく、天候の影響を受けにくいことも大きな特徴となっています。
「レーザー方式」も、電磁波を使ったワイヤレス給電の一種です。これは、長距離間の送電を実施しつつ、効率性も重視しなければいけない場合に適した方法です。
上記のように、ワイヤレス給電にはさまざまな方法が存在します。それぞれに特徴があるため、各自適切な方法を選ぶといいでしょう。
以下の記事でもワイヤレス給電の種類について触れているので、あわせてご確認ください。
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