電磁両立性(EMC)の試験は電波暗室で行われます。軍事請負企業を顧客とするAirbus Defence and Space製品の試験はMIL-STD-461規格に準拠して実施されます。この規格にはテストチェンバーのセットアップも含まれ、電波吸収体の選択やワークベンチの配置、システムの接地などが細部にわたって規定されています。電波暗室での試験は被試験装置(DUT)の使用期間が制限されるため、設計や設定をさまざまに試すことが困難な場合が少なくありません。このような理由からAirbus Defence and Spaceは電磁界シミュレーションによるバーチャルプロトタイピングによって試験を補完することを考えました。
日立グローバルストレージテクノロジーズのJohn Contreras、Al Wallash両氏によるプレゼンテーションです(CST 5th North American Userforum, 2008)。ESD/SIに関わるハードディスクドライブの諸問題に対しCST STUDIO SUITEが使用された事例です。(英語)