空洞共振器法 (TEモード)

5 G対応

10GHz
20GHz
28GHz
40GHz

当社のTE モード共振器は測定試料を挿入するギャップが固定式であり、共振器でサンプルを挟む方式に比べて 測定安定性に優れています。 柔らかいサンプル、脆いサンプルなど、様々な素材の誘電率測定を可能としています。

特 長

厚み0.3mm 以下のフィルムを測定することに特化した測定手法です。
スプリットシリンダ共振器とも呼ばれ、共振器の間のギャップにシート状サンプルを挿入する方式です。 近年ニーズが高まっている5G( 第5 世代移動体通信方式) へ向けて、40GHz までの周波数に対応します。

用 途

以下のようなサンプルの測定に適しています。
  • 5G 対応素材開発
  • 高速信号伝送用フレキシブル回路基板

仕 様

測定周波数 10GHz~40GHz
周波数ポイント 1つの共振器につき1点
測定範囲 比誘電率 (Dk):1~5  誘電正接(Df / tanδ):0.01~0.0001
測定精度 比誘電率 (Dk):±1%  誘電正接(Df / tanδ):±5%
サンプル形状 シート状(厚み0.3mm以下、40mm角以上)
準拠規格 JIS R1641 IPC-TM650 2.5.5.13

TEモードの特徴

円筒空洞内を周回するように電界が発生している TE モード(TE011) を利用します。
共振器を上下に分離した状況でも共振を維持し、電磁界を閉じ込める特徴があり、シート状測定サンプルを差し入れる形で測定が可能です。

測定サンプルの形状とサイズ

損失に対する分解能が高く、低損失フィルムの測定に適した方式になります。
平面内の平均的な誘電率を測定しています。

縦横の大きさ10GHz50mm以上
20GHz40mm以上
28/40GHz30mm以上
測定サンプルを挿入した状態(28GHz 空洞共振器)